【保存版】プラチナの加工が難しい理由3選|特徴や用途についても解説
- 「なんでプラチナの加工が難しい理由ってなんだろう?」
- 「プラチナの特徴が知りたい!」
- 「プラチナの用途って何があるのかな?」
このような悩みを解決できる記事となっています。
ご紹介する「プラチナの用途」を読めば、何に使われているのかわかります。
まずは「プラチナの加工が難しい理由」をご紹介しておりますので、ぜひ読み進めて見てください。
この記事の監修者

藤原 弘一
1986年(有)藤原鉄工所(現フラスコ)入社、1992年代表取締役就任。
時代のニーズに適合した最新鋭設備と長年蓄積した職人技的加工技術を融合させ、顧客の信頼を築いた会社。
保有資格:司法書士、行政書士、宅地建物取引主任者、2級小型船舶、4級無線技士

目次
プラチナの加工が難しい理由3選

プラチナの加工が難しい理由は以下のとおりです。
- 融点が非常に高い
- 粘り気が強い(粘性が高い)
- 柔らかく傷つきやすい(硬度が低い)
順番に解説します。
融点が非常に高い
プラチナの融点は約1770℃と、金(約1064℃)や銀(約962℃)と比べて格段に高いです。
そのため、溶解や溶接には高温に耐えうる特殊な設備と高度な技術が必要となります。温度
管理も難しく、均一な品質を保つのが困難です。
粘り気が強い(粘性が高い)
プラチナは非常に粘り強い性質を持っています。
これは、ヤスリで削ったり、ヘラで磨いたりする際に、他の金属のようにスムーズに削れず、工具にまとわりつくような感覚があることを意味します。
そのため、切削や研磨作業に時間がかかり、繊細なデザインを施すには熟練の技が求められます。工具の消耗も早くなります。
柔らかく傷つきやすい(硬度が低い)
意外に思われるかもしれませんが、純粋なプラチナは比較的柔らかく、傷がつきやすい金属です(モース硬度は4〜4.5程度で、金や銀と同程度)。
加工中に意図せず傷をつけてしまうリスクがあり、特に最終工程である研磨作業では細心の注意が必要です。
変形しやすいため、石留めなどの精密な作業も難易度が高くなります。
プラチナの特徴

プラチナの特徴は以下のとおりです。
- 融点が高い
- 安全性が高い
- 価値が高い
- 王水以外では溶けない
順番に解説します。
融点が高い
プラチナは熱にとても強い金属です。一般的な金属は、熱を加えると溶けて液体になりますが、その溶ける温度(融点)が低い金属は、高温環境では簡単に形が崩れたり溶け出したりします。
それに対し、プラチナは1,768度という非常に高い温度まで溶けません。そのため、高温の環境でも安定して形や性能を保つことが可能です。
このような特徴を持つため、プラチナは高温環境でも信頼して使える素材としてさまざまな分野で活躍しています。
安全性が高い
プラチナは化学的に非常に安定した金属です。
酸や塩素など、他の金属を腐食させる物質にも強く、錆びたり劣化したりすることがほとんどありません。
また、長期間使用しても変色や性質の変化が起こりにくいため、化学反応を促進させる「触媒」として広く利用されています。
例えば、自動車の排気ガスを浄化する装置や石油の精製装置などに欠かせない存在であり、その耐久性の高さや輝きの美しさから宝飾品としても人気があります。
こうした性質を持つプラチナは、工業的な用途から日常生活まで、さまざまなシーンで活躍しています。
価値が高い
プラチナの価値が高い主な理由は、「希少性」と「産業からの需要の高さ」です。プラチナは地球上で採れる量が少なく希少なうえ、自動車産業を中心に工業用の需要も高いため、価値が上がりやすいのです。
一方で、プラチナの価格は景気の影響を受けやすい傾向があります。景気が悪化すると自動車の販売が減り、それに伴って工業用途での需要も減少するため、プラチナの価格は下落します。
例えばリーマンショック後には、自動車市場の落ち込みからプラチナ価格は大きく下がりました。
また、金と比較すると、プラチナの方が希少性は高いにもかかわらず、価格は金より低くなることがあります。これは金が主に投資や宝飾品としての需要で価格が安定しやすいのに対して、プラチナは工業用途への依存が強いためです。
王水以外では溶けない
プラチナは非常に安定した金属で、ほとんどの酸や液体と反応しないため、通常の条件では溶けたり腐食したりしません。そのため、他の金属なら簡単に溶けてしまうような環境でも、プラチナは安定した状態を保ちます。
しかし、「王水」と呼ばれる特別な溶液だけが例外です。王水は極めて強力な酸化作用を持っているため、プラチナだけでなく金や銀といった他の貴金属も溶かします。王水は金属の表面を酸化し、塩化物イオンとの反応を促して金属を溶かします。
それでも、プラチナの原子同士は非常に強く結びついていて、その結晶構造が頑丈なため、王水以外の普通の溶液では溶かすことができません。この強い安定性が、プラチナが腐食に強い理由です。
プラチナの用途

プラチナの用途は以下のとおりです。
- 医療系
- 美容系
- ジュエリー系
順番に解説します。
医療系
プラチナは金と同じように酸化しにくい特性を持っているため、金属アレルギーを起こしにくい素材として知られています。その安全性の高さから、医療分野でも幅広く利用されています。
例えば、ペースメーカーやカテーテルなど、体内に入れる医療機器や抗がん剤の一部にもプラチナが使われています。また、歯科治療でも歯の詰め物としてプラチナがよく利用されています。
このように、プラチナは人体に優しく安全性が高いため、医療分野でも重宝されている金属です。
美容系
美容分野でも、プラチナは非常に人気があります。
プラチナをナノレベル(10億分の1)という非常に小さいサイズまで細かく加工したものが「白金ナノコロイド」と呼ばれています。これは強い抗酸化作用があり、肌や髪の老化を防ぎ、美肌や美髪など、アンチエイジングに役立つと言われています。
金属を体に取り入れることに不安を感じる方もいるかもしれませんが、「白金ナノコロイド」は厚生労働省の認可を受けているため、安全性は問題ありません。
ジュエリー系
「プラチナ」と聞くと、多くの人はジュエリーやアクセサリーをイメージするかもしれません。実際に、プラチナは全体の約30~35%がジュエリー用途で使われており、日本では特に人気の高い貴金属です。婚約指輪(エンゲージリング)といえばプラチナ、という印象を持つ人も多いでしょう。
プラチナは、金属アレルギーを起こしにくいという実用的な特徴があるだけでなく、ダイヤモンドをより美しく輝かせることができるため、見た目の美しさという点でも人気を集めています。
まとめ
プラチナは加工が難しい金属として知られています。融点が約1770℃と非常に高いため特殊な設備や技術が不可欠です。また粘性が強く、工具にまとわりつくため繊細な加工が難しく、柔らかく傷がつきやすいため精密作業には細心の注意が必要です。これらの特性から、熟練した職人技が求められます。
株式会社フラスコでは、昭和48年の創業依頼、一般産業用機械部品の設計・製作・組立をはじめ、チタンやタングステン、ジルコニウムなどの金属加工を行なってきました。
時代にニーズに合わせ、最新鋭の設備と創業から約40年間培った、難削加工を可能とする職人の加工技術で様々な製品を生み出しています。
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